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このBlogは、上橋菜穂子先生の長編小説『獣の奏者』へのリスペクトから生まれた二次創作小説を公開するために開設したサイト『エリンの木の下で』のブログコンテンツ部分にあたります。
2010年8月頃、小説の公開にあたり、そのいきさつを書き記してみようと思いたち、プログを始めたのですが、当時はその一作だけで終わるつもりだったものの何故か書きたい気持ちが消えず、時々新作を追加しているため、このブログはその更新情報と上橋先生の話題を中心として、続けております。
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2010年08月16日

SS「エリンの木の下で」を書くまで【1】

探求編・完結編が刊行されて1年が過ぎました。
でも実は、私が読んだのは3か月も後でした。手もとにあるのは、11月10日付の8刷です。
会社帰りに買って、何気なく奥付を見て、「あ、今日だ!」って思ったことを憶えています。
闘蛇編・王獣編は初めに青い鳥文庫で読み、その後講談社文庫版を買いなおしたので、ハードカバーは大きくて重くてやだなぁ...と思って。でも、アニメが佳境にさしかかるにつれ、ネット上の書評サイトなどでその未読部分に言及する書き込みを読んだりして、どうしても待ちきれなくなって、買ったのでした。

その晩から翌日にかけてで一気読み。激しいショックを受けました。11年の空白を挟んでいきなり子持ち夫婦となって出てきたエリンとイアルにまず驚いてしまって。夫婦としての幸せな暮らしぶりがあまりにもさらっと(しかしほんの数行だけヌメッとw)書かれているのにくらべて、あまりにも○○○な結末... そのギャップに打ちのめされてしまいました。そして、なぜもっと早く読まなかったのか、という激しい後悔...(一方で、読んでしまったがために、こういう道を辿ることになってしまったのかも.....とも思いますが)。

そして、読み終えるまでには、私はイアルさんに完全に恋していました。正確に言うと、エリンに惚れて愛しぬいた夫としてのイアルさんに、です。妻と自分がそれぞれなさねばならぬことに真っすぐに向きあい、ストイックなほど遠くに身をおきながらも、いつも妻のことを激しく愛していて、離れていた分だけ、帰郷 するとその、こう...ささいな仕草が引き金になって、一気に燃え上がっちゃうみたいなところもまたよいわけですw

それにしても、上橋さんは巧いなぁ...。エリンがイアルさんと結婚したということは読む前に知ってしまっていたんだけど、実際、探求編冒頭から「夫」 「子ども」とばかり書かれていて、夫=イアルが明示的に示されるのは、半分以上も読み進んでからなんですよね。最初にイアルさんの名が出てきたのは前半 (167ページ)だけど、その時ですら、知ってて読まなければ、イアルさんが夫なのだと直感できないかもしれないほどさらっと書かれていて、もう、憎いったらありゃしない。

しかも、「あの」シーンともなると、何となくさらっと読んで次のページをめくり、急いでページをもどして、
「ちょっと待て!! これは……えーと、××××ってことだよね???? 私、何か読み間違ってないよね????」
そして、
「うわーうわーうわー(///赤面///)」
みたいな。びっくりしましたよ。こんな控えめな表現に自分の妄想力が喚起されてしまったことに、です(汗)。

完結編を読み終え、本を閉じると、みるみるうちに、幸せだったころの二人の暮らしをもっと読みたい、とりわけ、恋の過程を...という欲求が抑えられなくなりました。そうは言っても、読みたければ自分で妄想して書くしかないわけで、このへんの動機は、多くのイアエリ二次書きネ申さまたちと同じでありましょう。

[つづく]


posted by kemomo at 21:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二次創作小説(SS)関連
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